環境アセスメント等に必要となる動物の調査で、哺乳類や鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類、魚類、底生動物、陸産貝類等の項目について、それぞれの対象を確認するために適切な調査を行います。また、環境省や各都道府県のレッドリスト等に該当する重要な種が確認された場合、それらの種について生息状況・生息環境を確認し、保全対策を検討するための基礎資料とします。
昆虫類は種多様性の非常に高いグループで日本から3万種以上が知られています。様々な環境に生息し、微環境を評価するのに適しています。種類数の多い昆虫相を把握するため、任意採集に各種トラップ法を組み合わせて調査を行い、採集した昆虫類は持ち帰ってから種を同定します。
陸産貝類は移動能力が低いため種分化がしやすく日本からは約800種が知られていますが、その多くは1㎝以下の微小種です。環境変化の影響を受けやすく、環境省レッドリストにも多くの種が記載されています。陸産貝類相を把握することはとても重要です。