動物調査

環境アセスメント等に必要となる動物の調査で、哺乳類や鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類、魚類、底生動物、陸産貝類等の項目について、それぞれの対象を確認するために適切な調査を行います。また、環境省や各都道府県のレッドリスト等に該当する重要な種が確認された場合、それらの種について生息状況・生息環境を確認し、保全対策を検討するための基礎資料とします。

哺乳類調査

ホンドジカやイノシシ等の大型哺乳類からネズミ類等の小型哺乳類の種類や生息状況を把握します。


鳥類調査

ラインセンサス等により一般鳥類の種類や個体数を把握したり、定点観察調査により猛禽類の行動圏や内部構造を把握します。


爬虫類・両生類調査

カエル類やサンショウウオ類などの両生類や、ヘビ類やトカゲ類の爬虫類の種類や個体数、生息状況を把握します。



昆虫類調査

昆虫類は種多様性の非常に高いグループで日本から3万種以上が知られています。様々な環境に生息し、微環境を評価するのに適しています。種類数の多い昆虫相を把握するため、任意採集に各種トラップ法を組み合わせて調査を行い、採集した昆虫類は持ち帰ってから種を同定します。



水生生物調査

水域生態系の上位に位置する魚類相と下位に位置する底生動物相を把握します。底生動物は持ち帰ってから種の同定を行います。



陸産貝類調査・その他

陸産貝類は移動能力が低いため種分化がしやすく日本からは約800種が知られていますが、その多くは1㎝以下の微小種です。環境変化の影響を受けやすく、環境省レッドリストにも多くの種が記載されています。陸産貝類相を把握することはとても重要です。