昆虫類調査

昆虫類は種多様性の非常に高いグループで日本から3万種以上が知られています。様々な環境に生息し、微環境を評価するのに適しています。種類数の多い昆虫相を把握するため、任意採集に各種トラップ法を組み合わせて調査を行い、採集した昆虫類は持ち帰ってから種を同定します。




任意採集法

調査地を任意に歩きながら採集する方法です。草むらに潜む虫を網で掬い採るスウィーピングや、木の枝葉にいる虫を叩き落として採るビーティングなど、環境に応じて様々な方法で採集します。

トラップ法

昆虫は種類が多いため、効率的に採集するために種の特性を利用した様々なトラップ法が考案されています。その中でも代表的なものがベイトトラップ法とライトトラップ法です。

ベイトトラップ法

ゴミムシ類など主に地上を徘徊している種類を餌で誘引し、容器に落下させて採集する方法です。使用する容器や餌の種類、設置個数を一定にすることで、環境別の定量比較が可能です。

ライトトラップ法

主に夜行性の虫が光に集まる習性を利用したトラップ法で、夕暮れから夜間に明りを点灯し、光源に誘引された虫を採集します。白布に照明を点灯させるスクリーン法と、採集容器と光源がセットになったボックス法があります。

スオウササキリモドキ
ギフチョウ