弊社の強みは提案した保全対策について、実際に詳細計画・施工まで対応できるところにあります。施工にあたっては、整備した場所が目標とする環境になるよう、モニタリングを行いながら管理を行い誘導します。また整備した環境は自然の遷移によって変化するため、良好な環境を維持するための管理作業も行っています。
事業の実施に当たり、重要な植物の移植保全が必要な場合、移植作業を行います。ラン科植物などの移植が困難な種についても、適切な移植地の選定、共生菌に配慮した移植方法により活着率を高めています。
動物の移動保全を行う場合、新たな生息場所の整備が必要な場合があります。両生類などでは新たな水辺環境を整備して移動保全を図ります。また、サンショウウオ類は孵化して初期の生存率が低く、成長するに従い高まるため、幼生が大きくなるまで室内飼育を行い、生存率を高めてから放流する取り組みを行っています。
植物の専門スタッフが地域特性を踏まえた植栽樹種を選定し、それに基づく緑化計画を提案いたします。また、植え付けから植栽後の下草刈り管理までの作業も行っています。オオムラサキ(国蝶)の生息地では、メスが飛翔しやすい場所にエノキ(幼虫の食樹)を植栽することで新たな繁殖地を作ることにも成功しました。
乾性化した谷戸に湿地環境を回復させ、かつて見られたカエル類、トンボ類、ホタル類などの多様な生き物が生息する湿地を整備しています。
環境省に指定されている特定外来生物(ウシガエルやアライグマ、アレチウリなど)の駆除作業を行っています。